ぐんばいなずな (軍配薺)

学名  Thlaspi arvense
日本名  グンバイナズナ
科名(日本名)  アブラナ科
  日本語別名  
漢名  菥蓂(セキベキ,xīmíng,しゃくみゃく)
科名(漢名)  十字花(ジュウジカ,shízìhuā)科
  漢語別名  遏藍菜(アツランサイ,èláncài)、敗醬草(ハイショウソウ,bàijiàngcăo)、大薺
英名  

『中国本草図録』Ⅴ/2121・『中国雑草原色図鑑』83参照

 グンバイナズナ属 Thlaspi(菥蓂 xīmíng 屬)には、ユーラシア温帯に約2-9種がある。

  グンバイナズナ T. arvense(菥蓂・遏藍菜)
『中国本草図録』Ⅴ/2121
   
 マメグンバイナズナは、別属別種。
 アブラナ科 Brassicaceae(十字花 shízìhuā 科)については、アブラナ科を見よ。
 和名は、軍配扇に似た短角果の形から。  
『本草和名』菥蓂に、「和名都波比良久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23 菥蓂に、「オホナヅナ ヲナヅナ ヲトコナヅナ」と。ただし、小野蘭山がこう呼んだ植物の実体は不明。
 『救荒本草』にいう遏藍菜に 日本人はグンバイナズナをあてたが、それは誤りだという(『中国植物志』33)
 ヨーロッパ原産、広くユーラシア・北アフリカに分布。日本では全国に分布、古い時代に帰化したものか。
 中国では、若い苗を食用にする。また全草・種子を菥蓂(セキベキ,xīmíng,しゃくみゃく)と呼び、薬用にする。
 
地方により、種子を葶藶(テイレキ,tínglì)の代用とし、江蘇・浙江・甘肅では全草を敗醬(ハイショウ,bàijiàng)の代用(蘇敗醬,
『(修訂)中葯志』IV/75-79)として、薬用にする。

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